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8人のパイロット達に愛されたダコタ

ダコタ(Dakota)は、柴犬との雑種犬でした。

沖縄で空軍の空中給油機のパイロット達に拾われた

フテくされた雌の捨て犬でした。

 

ところが、パイロット達は、皆、拾ってきた犬が可愛くて

しかたがない。ダコタのふてくされも、だんだん

やわらいでいったようです。ガム島などに、

出張に行ったパイロット達は、おしゃれな 首輪、ゴムで出来た犬の

おみやげを買ってきてくれる、ひょっとして、自分は、愛されて

いるのではないかという確信を持ちはじめたようです。

 

一人のパイロットが、出張に行くと、ダコタは、他の

パイロットのアパートに行く,のら犬だったダコタは、

そんなことは意に介さないようでした。えさと愛が

あれば、安心ということだったのでしょうか。

 

しかし、沖縄におけるパイロット達の任期は、約3年。

皆、だんだんと本国に帰っていきます。

 

一人のパイロットは、ダコタを沖縄に置き去りに

するのは、忍びないと、アメリカに連れて帰ることに

しました。

 

このパイロットの次の任地は、フロリダでした。

ダコタは、沖縄からフロリダへと移動。暖かい

土地から、暖かい土地へ。国から国へと移動、ダコタにとって、

それ程のショックではないようでした。

Palm tree
と呼ばれる椰子の木を

駆け上がって行くリスをめざとく見つけると、追いかけるなど、

活気ある、フロリダの生活が始まりました。

 

他のパイロット達もアメリカ本国のあちらこちらに

散らばって行きましたが、フロリダに来ると、皆ダコタに会いに

きました。皆で、ステーキを食べに行くと、ステーキの大きな骨が

ダコタへのおみやげ。

 

私の息子もたまたま、飼い主のAくんと同じフロリダでの

任務。仕事でおそくなったり、Aくんが出張となると

ダコタは、息子のコンドに来ます。

 

私が息子をフロリダに訪ねた折り、数日間、息子がダコタを

預かっていた時でした。ある日、息子がジムにでかけました。

息子がジムに出かけると3時間くらいは、帰ってきません。

驚いたことに、その間、ダコタは、「ク〜ン、ク〜ン」と泣きながら、

ドアの前にきちんとおすわりをして息子を待っているのです。

飼い主同然の息子が、もう帰ってこないのだろうか、
「このおばさんと暮らすことになるんだろうか」と心配

でたまらない様子です。

 

私は、iPhoneから、息子にテキストを送りました。”Dakota is

waiting for you by the door. You better come home asap.”と。

 

皆に愛されたダコタでしたが、昨年からガンにかかりました。手術の費用は、

5,000ドル以上。仲間のパイロット達も,ほとんどは、子どもをかかえた

家族持ちのおっさんになっていましたが、皆、ダコタの手術費に「少々」の
応援を申し出たそうです。この手術で、ダコタは片目を失いました。

 

先週、ダコタの腎臓がまったく働かなくなり、薬で眠らせることに

なったそうです。波瀾万丈の犬の一生に終わりをつげました。

 

リスをおっかけていた幸せな夢をみていたでしょうか。犬としては

長生きの13年間でした。8人のパイロット達に限りない
くつろぎの時を与えてくれたダコタでした。

IMG_8300.jpg

 

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コメント

幸せなわんちゃんでしたね。

沢山の人たちに愛されて、自尊心を取り戻すことができ、幸せな犬生を生きることが出来て、本当に幸せでしたね。
動物の世話を、一生懸命していると、自分の心に、穏やかな気持ちが宿るような気がします。
ダコタちゃんに、関わった人も、皆幸せだったのでは、と思います。

本当にそう思います!

犬にとっても、自尊心って大切なんですね。餌は、もちろんのことですが、
自分が愛されているという誇りって、大切ですよね,誰にとっても。

素敵なコメントをありがとうございました。

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